マイカーローンの利用は安定した収入を得ていることが条件となりますが、年収の金額に対する制限を設けている借り入れ先でなければ収入さえ安定していれば申し込みが行えます。
申し込みをしてもいくら借りられるか、希望額が満額で借りられるかは審査の結果によって決められますが、基本としてどこで借りるとしても30%前後の返済比率までの枠となります。
返済比率は「年間の返済総額÷年収×100」で計算ができ、利用を考えているマイカーローン以外に借り入れがあれば返済額が増えるため、返済比率を圧迫してマイカーローンで借りられる金額が少なくなってしまいます。
住宅ローンなども含めて何ら一切借り入れがない場合においては、マイカーローンの利用には返済比率の面で大きな余裕が生まれることになります。
例えば300万円を年3%の金利で5年契約とすると、シミュレーション上での毎月の返済金額は53,000円程度となります。月に53,000円の返済は年間で672,000円の返済総額となり、年収が300万円でも返済比率は22.4%で借りられる見込みがあるとも言えます。
ただしこれはあくまで例であり、それぞれの金融機関やローン会社によって審査基準は異なるために必ずしも上記のように借りられるわけではありません。
上に挙げた例は借り入れが一切ない場合となりますが、他に何らかの借り入れがあればマイカーローンで借りられる金額も少なくなります。
300万円のマイカーローンを上と同条件での利用を考えているとして、他ローンの利用で毎月の返済が3万円ある場合には、年間返済金額に360,000円が加わるために年間の返済総額は1,032,000円となります。
1,032,000円の返済総額だと年収300万円では返済比率は34.4%となり、マイカーローンの審査通過はNGとなってくる可能性が出てきます。さらに返済が多く年間返済総額が1,200,000円となると返済比率は40%となり、ここまでくると審査通過はできない、減額での融資となるでしょう。
あくまで銀行やローン会社、保証会社の審査基準によるものであるために一概には言えませんが、年収が多くないとしても返済比率が一定水準を超えなければ利用ができる可能性があります。
ただ、だからといって年収が数十万円で借りられるかといえば難しい部分もあり、多くはなくても利用ができるとは言っても少なすぎる場合には審査通過もしづらくなってしまいます。
具体的には一部銀行で年収150万円以上、200万円以上などの基準が設けられているように、100万円を超えている年収なら可能性はあります。年収が200万円でも200万円のマイカーローンを年3%の金利、5年の返済期間で借りるなら返済比率は21%程度となる場合もあるので、決して多くはないといえる年収でもマイカーローンの利用は可能です。